シティリーグの練習を優先してブログに時間が取れず2週間ぶりとなってしまいました。ryasuです。
11/5にシティリーグに初出場出来たので大会に出るまでの背景と結果、今後の大会に向けての話を書き綴らせていただきます。
今回からnoteも始めてみました。
ブログと並行して投稿していくのでよろしくお願い致します。
1. 家族会議という名の0回戦
シティリーグの抽選を無事に通過し大会の日程が確定した親父カードゲーマーが更に乗り越えなければならないのが―そう、家族からの了承である。
実際に大会に出るからには勝ちたい。だが、勝つためには日々の時間を割いて練習を重ねる必要がある。
そして当日の大会参加時間、妻に家事・育児のワンオペをお願いする必要があるのでまずはここを乗り越えない限りは始まらない。
実は妻と付き合い~結婚し、今に至るまでコロナ禍な背景もあって大会に出ることもなかったので「カードゲームの大会に出場するくらい熱心だったんだよね」みたいな話を特段したこともなかった。
シティリーグの抽選に通るまでは自分がカードゲームオタクということを打ち明けるタイミングも無かったので、良い機会だと思って相談することにした。
――妻の皿洗い処理後
自分:「皿洗いありがとう!そういえば11/5って何か予定ある?」
妻:「その日、美容院入ってるわ~(ワザ:アメイジングデス 炎超悪無無 相手は気絶する)」
自分:「そ、そっか~。OK!楽しんできてね~!」
妻:「え、めっちゃ残念そうだけど何か予定入れたかったの?」
自分:「実は、ポケモンカード大会の抽選受かって、もし行けたらそれに行きたかっただけだから事前に予定入っているなら大丈夫だよ~。」
妻:「え、大会って凄いね!カード持ってるのは知ってたけど、大会ってどんなことするの?」
自分:「シティリーグって大会で勝つとポイントが貰えてめっちゃ勝つと世界大会に…かくかくしかじか(超高速早口オタク)」
妻:「へ~。その日の美容院、結構行くか悩んでた日だから大会行ってきていいよ」
自分:「実は練習も必要で、2週間くらい子供を寝かしつけた後の21:00~の時間帯でリモートで友達とポケカの対戦したくって…」
妻:「等価交換でいつもの当番に加えて洗濯物畳むのと子供の通院を担当してくれるならいいよ~」
自分:「やらせていただきます!!!!!!!!!」
(いつもの当番:昼・夜ご飯作り、子供の風呂入れ、保育園の送迎)
ということで妻の圧倒的理解により無事に0回戦を突破しシティリーグに出ることが出来るようになり一安心。改めて妻に感謝を。
2.デッキ選択
自身のシティリーグが11/5だったのでそれまでの環境遷移を自分なりに整理すると下記のようになっていた。(クソデカ画像ですみません)
結果的には上記の環境遷移を加味してルギアのポテンシャルは高いと判断しシティリーグはルギアを使用した。
自分としてもルギアというデッキは遊戯王をやっていた頃に愛用していた【ドラグニティ】に動きが近く、ルギアやリザードン、ライコウなど軒並み好きなポケモンが使用出来、愛着も湧いたのでルギアを使う想定で進んだ。
遊戯王をやっていた時も征竜というデッキが大暴れした時代があり、その当時も征竜のミラーマッチ内だけでメタゲームが回り続けて《No.46 神影龍ドラッグルーオン》のようなミラーで真価を発揮するカードが採用されたりした記憶があり、カードゲームにおいて同型内でメタが回り始めると本当に強いデッキの証明という経験もあったことも選択理由の一つだった。
練習しているときも淀みなくデッキが回れば破格のスペックを有しており、構築の幅広さからどんなデッキ相手にも対応しやすいところも確認でき、ルギアを使うことがほぼ確定となった。
唯一デッキ選択に悩む隙間があったとしたらシティリーグの前の土日からアメイジングライコウを採用したロストバレット、通称ロストライコウが結果を残すようになってロストバレットが好きだったので後ろ髪を引かれる思いは少しあったが流石に今から他のデッキを練習する冒険は出来なかったので当日はルギアを使うことにした。
3.練習方法
練習方法は以下のような形式で行った。
- Youtubeでデッキの動きを勉強
- 環境デッキとルギアを2つ用意し右手VS左手で一人回し
- Pythonを活用しシティリーグのデッキ構築を収集
- 友人達とリモートポケカで実際に対戦
Youtubeでデッキの動きを勉強
そもそもポケモンカードを始めて2ヶ月位だったので知らないデッキが幾つもあったのでそれらのデッキをインプットする必要があった。
昔はブログで大会レポなどを書く形態が主流だったが今は動画の時代となっており、文字としてプレイングなどの記録が残っているのはnote位でデッキの解説はYoutubeで行うことがメインだったため必然的にYoutubeで情報収集することになった。
Youtubeでは以下の3つのチャンネルが情報収集のメインとなった。
-
サーニーゴ【ポケカ世界2位】
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シャロンch
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Tier4チャンネル
特にTier4チャンネルがとても見やすく参考になる点も多かった。
Tier4チャンネルで参考になった点
- 環境TOPのデッキと準環境デッキに位置するような少しニッチなデッキも紹介してくれて自分が触ったことのない・相手をしたこと無いデッキの動きが分かる
- 前の動画で使用したカードの効果であっても毎動画必ず声に出して説明してくれるのでどの動画からでも視聴しやすい
- そのターンでの行動の目標(到達点)を発言してからプレイを進めてくれるのでどういう意図の元プレイしているのかが分かりやすく勉強になる
ポケモンカードはそのターンでの到達点を決めてプレイしないとカードにアクセスできる札やドロー出来る札が多くプレイが歪みやすいカードゲームなので目標の設定が重要である。
しかし、そもそもそのデッキにおいてどのような目標を立てれば良いのかが分からないことがプレイする上での最初の壁になるので、特に3番目の理由は自分にとってとてもありがたかった。
環境デッキとルギアを2つ用意し右手VS左手で一人回し
環境デッキを自身でも用意し、家で一人回し・右手VS左手の一人対戦を行えるようにした。
ルギアに関しては2つデッキを用意してミラーマッチも行えるようにした。
Youtubeでインプットした内容をこの作業で確認し、デッキへの理解度を上げる工程になると期待していた。
Pythonを活用しシティリーグのデッキ構築を収集
ポケモンカード公式でシティリーグの上位入賞構築が公開されるようになり、プログラミング言語のPythonを活用することで毎日自動的にデータを収集できるようになった。
特にルギアの構築は人によって千差万別で情報が必要だったためこの工程は大きな貢献をした。
Pythonは使ったことない技術であったが非常に扱いやすい言語でエンジニアとしても勉強になり、趣味にも貢献できて一石二鳥で非常に満足度が高かった。
友人達とリモートポケカで実際に対戦
上記の3つの工程である程度自身の理解度が深まったら友人にリモートポケカで対戦をお願いした。
この工程で実際に自分の考えやプレイングの指針が合っているのかを確認する。
1歳の息子の育児の関係上、リアルで会って対戦というのも中々難しかったので友人とリモートで対戦できるのは非常にありがたかった。
シティリーグの前週は週6位で練習に付き合ってくれた友人達と子供が寝静まった後リモートでの対戦を許可してくれた妻に感謝を。
シティリーグの練習は上記のような内容を行った。
さぁ、いざシティリーグへ。
4.シティリーグ当日の結果
結果から先に。
参加者:93名
予選:スイスドロー5or6回戦
決勝トナメ:TOP16
1回戦VSゾロアークバレット× 先手
2回戦VSロストギラティナ× 後手
3回戦VSゾロアークバレット○ 後手
4回戦VSロストバレット○ 先手
5回戦VSアルセウスジュラルドン× 後手
結果としては2-3であった。
負け越しと悔しい結果ではあったが多くの明確な課題が見つかったのでそれらの反省へ移る。
反省1 大会形式への慣れが必要だった
ポケカの大会に初めて出場したのだが、以下の2点が今までの経験に無く戸惑った。
- 相手のデッキをシャッフルする際に物理的に触れないのでシャッフル手段に戸惑った
昨今のコロナ禍の影響で相手のデッキに触ってカットやシャッフルを行うことが出来ないため、「シャッフル後にデッキの上からN枚をデッキボトムに移動する」「相手のシャッフル中にストップを宣言しそこでシャッフルを止めてもらう」など幾つかの手段から選択し、相手のデッキの無作為化を行う必要があった。
コロナ禍になってカードゲームの大会には出たことがなかったので、これが今までのカードゲーム人生で初めての経験となり最初はあまり慣れず、試合中に集中力が途切れる一因になっていて頭を悩ませた。
この点に関しては試合経験を積んで慣れるしか無かったのだが、友人とのリモートポケカを行う上で面倒でもこの形式で行うほうが良かったかもしれない。
- BO1の対戦形式かつ、時間制限が25分である
上記のシャッフル手段も関与する内容であるが、ポケカはとにかく山札に触れる頻度が多く1ターンに掛かる時間が他のカードゲームに比べて長いかつ、時間切れによる引き分けは両者敗北となり良いことがない。
そのため事前に一人回しや対戦を行いプレイの最適化を行うことがプレイへの余裕と引き分けの防止につながる。
ポケカは相手のターンに何か特別なカードを使用されない限り非アクティブターンプレイヤーがアクションを行うことは基本的に無いので相手の行動を見守り次に打つ手を事前に考えておく必要がある。
相手のターンに出来る限りの手を考えておく必要があるのだが、知識量や経験値が低く、これが中々難しかった。
反省2 感情のコントロールが出来ず歪なプレイで誤魔化した
これは今までのカードゲームをプレイしている時にも出ていた自分の悪い癖なのだが、人に見られてプレイをするのが苦手で変に緊張や力みが出て上手ぶったり歪なプレイで誤魔化してしまうことがある。
それが引き金となり後続のプレイも歪さが拭えず最終的に低い再現性や頭が反省を拒否するような負け方を繰り返しプレイの練度が上がらない事が自分の弱点だった。
【ヒカルの碁】16巻の伊角さんの話でも有名な通り、「感情のコントロール」は習得できる技術である。これが自分にも必要だ。
では、どんな時に自分にとって「感情のコントロール」が必要であったのか。自分の場合はシティリーグを通して2つあった。
- 【焦り】スタートポケモンがルギア以外の場合など、正規ルートを逸れた場合に焦ってしまう
シティリーグの2回戦でもあったのだが、初手が「バケッチャ、かがやくリザードン、こだわりベルト2枚、パワフル無色エネルギー、オーロラエネルギー、アーケオス」と、かなり渋い手札であった。
後手だったのでサポートが打てることに掛けトップに期待しながらかがやくリザードンでスタートしゲームを進め、相手も初動が遅かったので3ターン目に博士の研究を打って手札をリセットすることに成功するが、引き込んだ手札は、
「エネルギー6枚+セレナ」とかなり絶望感と共に自分の中では諦めムードが漂った。
結果的に試合に負けるのだが感想戦で実は相手もミラージュゲートが2枚サイド落ちしていたりとかなり厳しい形だったらしく、道中で諦めない心を持ち正確なプレイが行えれば拾えていた可能性のある試合だった。
今考えてみれば博士の研究を打つ前にも色々出来たことがあったと思うがその際は焦って頭が回らず感情がコントロール出来ていなかったと思う。
- 【不安】相手のデッキの動きが分からず不必要なプレイを行ってしまう
5回戦の対アルセウスジュラルドン戦で後攻だが、かぜよみも打てることが確定しており順当にカードにアクセスできれば後手2ターン目でアッセンブルスターが使用できる目算だった。
相手の初ターンが来る前に入念に初動を頭の中で整理し、試合開始を待っていた。
そして試合が開始し、相手のスタートポケモンを確認すると…
突然のガラルバリヤードに整理していた初動を全て破壊された。見たことすら無いカードで全然何をしてくるのか分からなかった。
相手の初動でアルセウスジュラルドンであることが判明するが、頭の中はガラルバリヤードのことでいっぱいだ。何をさぐりあてる気なのか気になって仕方がない。
とはいえバグりつつある頭を叩き起こしてひとまず想定していた初動を行うが、何か不安を感じ必要ないルギアVをベンチに1枚出してしまった。
そして想定していた初動では博士の研究を打つ必要があるため1枚しか入っていないボスの司令を捨てる必要があった。
かぜよみを使用しターンを返すと、それは降臨した。
効果を読んで戦慄した。こちらの唯一のジュラルドンVMAX(まてんろう)を突破するための手段であるイベルタルが封じられてしまった。
これにより唯一の勝ち筋であったアルセウスorジュラルドン計2枚+ジュラルドンVMAXを倒してサイドを取るプランが崩壊した。
でも、サイドにあるライコウを拾うかボスの司令でガラルバリコオルを呼び出せばなんとか…、あれ、初動で捨てたカードは何だったっけか?
更にルギアVはアルセウスの攻撃を耐えるため落ちず不必要に置いたルギアVがベンチを圧迫しアーケオスが1体しか出せ無いミスも響き、順当にジュラルドンVMAXに詰み、敗北。
感想戦でガラルバリコオルについて質問すると、ビッグパラソルだとツールジャマーで無効化されるのをケアした採用とのことだった。賢き選択に脱帽。
ボスの司令を捨てた事自体は初動の関係上この際仕方がない。問題なのはルギアVをベンチに出したことだ。
アルセウスVSTARのトリニティノヴァは200ダメージでダブルターボが付いてこだわりベルトがあったとしても210ダメージしか出ないためルギアVが落ちることは絶対になかったのだ。
これはガラルバリヤード関係なくアルセウスジュラルドンの基本の動きの範疇なので変に不安に思う必要はなく堂々とルギアVをベンチに置かずにターンを返すべきだった。
これも不安という感情がコントロール出来ずに招いた結果である。
5.次の大会までにするべきこと
デッキ構築を行う上での思考の見直し
上記の構築を今回のシティリーグでは使用した。
大会後、2つの間違いに気づいた。
- リザードン、イベルタル、ライコウを使用する相手の見定めが甘かった
自分はルギアの強みは多くのデッキに対してサブアタッカーを使い分けられて柔軟な対応ができることだと思っていた。
この強み自体は合っているのだが、その考えが肥大化して「どのデッキに対しても全てのアタッカーを1ゲームで使用できること」をプレイで意識しすぎてしまっていた。
これにより、捨てるべきカードを手札に残していたり、必要なカードへの遅れてしまったりとプレイにミスが生じたため、事前に1試合で使うサブアタッカーを対面したデッキに応じてリストアップし、効率的にデッキを回すことに注力すべきだった。
- 感情のコントロールが必要ない動きを組み込んでおくべきだった
前述したように自分はシティリーグで感情のコントロールが出来なかった。それ故に正規ルートを取れなかった試合は全て落としている。
ハイパーボールやしんかのおこうを使用してアーケオスにアクセスしながら手札を回すのが正規ルートの一つでもあり、サポートを使わないままアッセンブルスターまで繋がり、セレナで裏を呼び出すような上振れが大きい動きに繋がることもある。
しかし、自分にはまだ上振れを上手く使えるような技量がなく下手にネオラントVやクロバットVを使用しベンチを埋めてアーケオスが1体しか出せないような場面に陥った。
結論を示すとバーネット博士をデッキに入れ、上振れの率を下げてでも、正規ルートのレールに乗せる手段を増やしておくべきだったのだ。
バーネット博士を採用することにより、感情のコントロールが出来なくなった際に感情を軌道修正しやすい再現性の高い行動が実現し、デッキの基本的な動きを行うことが出来、ヒカルの碁で言うところの「碁石だけを見ている」状態になれるのだ。
また、正規ルートに乗せることで一旦落ち着けるので感情のコントロールをし易いことも、技量が少ない自分にとっては大きなメリットの一つであり、上振れは出来ずとも基本の動きが出来るだけでもルギアは頭一つ抜けて強いので、勝率はある程度担保される。
次のデッキ構築を行う際は、環境に対するカードを採用するだけではなく自分のプレイングに合ったカードを選定・採用することが重要であると実感した。
プレイングとカードに対する客観視
前述した感情が介入しない動きはどうしても上振れの期待値が下がるので、どこかで上振れを期待するプレイが必要になる。
その時に上振れの確率を上げるための事前のデッキ圧縮などの動きが正確に出来るようになっておく必要がある。
では実際にどのように練習していくのか。2つ考えてある。
- 一人回しの質を上げる
具体的には一人回しを行う際にデッキを回している盤面を動画で撮影し、自分で確認できるようにする。
気になったプレイングがあれば視聴し、もっと良いプレイングがあるのではないかと思う際には自分よりもプレイングが上手い友人やTwitterで意見を仰ぎ、プレイングの最適化を行っていく。
これによってプレイングの客観視が行えるようになり、プレイングの向上が見込める。
- 各デッキの情報をアウトプットする
アウトプットは最大のインプットと知られるように多くのアウトプットを行うことが自分の身となる。
せっかくブログを作ったので各デッキの特徴やレシピを纏めたページを作成し、アウトプットを行いインプットにつなげる。
最近習得したPythonも活用し、環境解析も出来たらなと思っているが、まずは順番に出来るところから行っていく。
おわりに
なんだかんだ長文になってしまいました。ここまでお付き合いありがとうございます。
反省点は多かったですがそれでも3年ぶりのカードゲームの大会は楽しく、今回は旧知の友人と一緒の会場でシティリーグに出ることが出来たので帰り道での「ガラルバリコオルにめちゃくちゃ面食らった」「当日プレイマット忘れて9年前のライトロードのプレイマットしか売ってなくて対戦相手みんなにツッコまれた」など当日の大会を振り返る話に花を咲かせることが出来たのはやはり最高に楽しかったです。
引き分けも発生すること無くプレイできたことも安心しました。
やっぱり何年経ってもカードゲームの大会は面白いんだなと実感した一日でした。
次の記事はカードゲーマーならば全員履修しているであろうヒカルの碁を最近Netflixで見直したのでその記事になります。
ではまた次の記事で会いましょう。