ヒカルの碁の記事書こうと思ったけど先に大会に出てしまったので大会レポから。ryasuです。
シティリーグが1シーズン1回しか出られないので、ポケカ2回目の大会は自主大会となった。
自主大会、って響きが凄く新鮮に感じる。ポケカ界隈では非公認的な大会を自主大会って呼ぶのが通例らしい。
遊戯王やってた時は非公認の大会=CSの名称が通例だったので文化の違いを感じた。
というかCSっていう略称がポケカの公式大会ではチャンピオンシップのそれなのでCSって言葉が使いにくいんだなと自己完結した。
遊戯王やってた時はCSちょこちょこ出てたけどマジックやってた時は出る機会なかったから非公認大会ってそれこそ10年振りとかな気がする。
前置きはそんな感じで大会に出場するまでの話、いきましょう。
使用する構築が決まるまでの話
デッキ構築の経緯を備忘録がてら時系列順で振り返る。
11/5 ポケカ四天王決定戦でルギアは次のステージへ
自身の初シティリーグと同日にポケカ四天王決定戦が開催されていた。
その時は自分はポケカ四天王決定戦というのがよく分かっておらず、まぁ有名な人たちが対戦するポケカ公式チャンネルの催しなのかな。くらいの認知だった。
四天王決定戦の概要的には自分の考えで概ね間違いではなかったのだが、将棋や囲碁の棋士達が凌ぎを削り合うようなタイトル防衛戦的な試合の場でもあり、持ち込まれるデッキのクオリティに驚いた。
ロストバレットを意識したムーランドVとロストカイオーガ(ヤミラミ)を意識したマナフィ+ウォッシュ水エネルギーの採用など自分では考えつかないようなカードが採用されており、目から鱗だった。
ポケカ四天王後は上記の構築を元にしたものが大流行し、環境解析が進んだことでルギアの構築のステージが一段階上がった。
11/25 Tord式ルギアの登場
海外でもパラダイムトリガーのカードが実装され、ルギアが環境に台頭した。
そして、海外の大型大会「LIMITLESS」にて世界的有名プレイヤーである「Tord Reklev」選手が976人の頂点に立ったことでまたルギアのステージが一段階上がることになった。
先行して日本でルギアに対しての解析が進んでおり、ルギアが順当に回りさえすれば他のデッキに比べて桁外れにパワーが高く、安定性の担保が勝率の向上に寄与することが証明されていた。
その証明を裏付けるが如く、以下のようなアプローチが施されている。
- キャプチャーエネルギー4枚の採用によりミラー後手でのルギアV2枚目を安定してアクセス出来る
- ヤレユータンによりエネルギーの保存、雪道マリィなどへのこちらの事故誘発札への対策が出来る
- クロバットVに負け筋の削減(ヤレユータンを採用するとベンチ足りない理由もある)
- 博士の研究4枚採用によるアッセンブルスターの準備のしやすさ(ヤレユータンでエネルギーの保存ができるので博士が使いやすい)
上記の理由などがあり、採用カード1枚1枚の理由がこちらに伝わってくるような非常に完成度の高い構築だった。
この時点で翌週に迫ったSAMURAI 14にはTord式ルギアをベースにした構築で臨もうと決めた。
後手を捲る神の一手
日本、いや世界全国のルギア使用プレイヤーの頭を悩ませるのがそうルギアミラーの後手の捲り手段だ。
それを求めて一人回しに励んだ結果…
「劇場版 構築詩篇デッキビルド カメラロールがルギアでいっぱい」公開
カメラロールが1歳3ヶ月になる我が息子・ルギアの一人回しの盤面・購入したVSTARユニバースの開封結果で埋め尽くされるようになった。
そしてあることに気づいた。
ルギアミラーは先手はルギア1枚、後手はルギア2枚で戦うことがセオリーとされている。
後手の場合はルギアVが1枚、先手2ターン目で取られることが多く2体ルギアVを使用しなければいけないのだがこれが大きな足枷でこのまま返しで相手のルギアVSTARを自分のルギアVSTARで倒すと、返しで自分のルギアVSTARが呼び出し札不要で倒されサイドレースが4-2と大きく遅れを取り負けが必至となる。
そのため、上記の画像のように後手2ターン目でイベルタルもしくはリザードンで相手のルギアVSTARを倒すことが勝利するための第一歩かつ必須条件となる。
先手3ターン目で裏のルギアが非エクで取られると概ね負けが確定するが、基本的には自分の場の前ターンでルギアVSTARを倒したイベルタルかリザードンがアクアリターンで取られるのが王道の動きとなる。
一人回ししている中でこの先手3ターン目だけ先手側に以下の隙が生まれることがわかった。
- ネオラントでイベルタル・リザードンを取ると先手の場からエネルギーが消える
- 先手はルギアVSTARを1枚しか使わないことが多いためこの盤面ではネオラントのアクアリターンが王道という共通認識が存在する
- イベルタルやリザードンは強襲的な使い方をしたいので先に出したくない盤面が多い
その隙を突く、自身が見つけた一手がこちらだ。
相手のアクアリターンの返しで相手のアーケオスをボスで取ると攻める側に回れ、勝負の分岐点を作れることに気づいたのだ。
相手のアーケオスも自分のアーケオスにパワフルエネ2枚貼りで倒せるので要求がボス1枚だけで要求値もかなり低く再現性が高いことも良い点だった。
一人回しの結果、ミラーではこの戦法を主軸に置くことに決めた。
各デッキへの戦い方をインプットした
ルギアミラーだけ解決しても他のアーキタイプに当たった場合にわからん殺しされることが懸念だったのでスプレッドシートに考える必要がありそうな要素を纏めインプットを図った。
あくまでメモなので間違っていることもたくさんあると思うがこれは自分が知らないアーキタイプを知る機会にもなって良かった。
まぁ、この作業を行ったことで逆に大会当日のミスにも繋がるのですが…。
使用構築が決定
前述した後手3ターン目のアーケオス取りプランの確率を上げるため、Tord式ルギアのボスにアクセス出来るネオラントを2枚に構築となった。
博士の枚数は減らしたくなかったがネオラントなら実質的に博士にもなれるので安定性もそこまで落ちないと考えた。
大会前日に満足の行く構築となりウキウキ気分で明日を待つことになった。この時まではウキウキだった。
いざ大会当日
会場は神奈川の矢向が最寄り駅だったので少し早めに行ってマックで朝ごはんでも食べながら、時間潰して一緒に大会に出る友人を待つプランで行くことにした。
試合開始は11時だと思っていたので10:09頃に矢向に着く電車で向かうことにした。
そして無事に電車に乗りkindleでヒカルの碁を読んでいると、何故だろう。10:09になっても矢向に着かない。
そして次の駅名のアナウンスが流れると「矢」から始まり安堵するも読み上げられた駅名は矢は矢でも「矢川」だった。
素数なんか数えている余裕もない。
「矢向 着かない 何故 最強 裏技 ワザップ」検索 → もしかして、逆の路線?
只々、南武線の車両内逆の路線に乗って意気揚々と立川へ身を進めるピエロがそこに居た。
兎に角一刻も早くこの電車を降りなければと思い矢川で降りようとするもマダム5人衆のスタンド攻撃により行く手を阻まれ、しかもそのときに限ってハチャメチャにドアも閉まるのも早くて降りることすら出来なかった。
本当に終わった。黒崎一護の「終わりだ」の画像を貼る余裕も無いくらい終わったのだ。
もうこうなったら立川に着くことは必死なので立川から矢向への電車を調べてみることにした。
これはもう出てしまう、心の中の黒崎一護が。出ざる負えない。
もうどうしようもないので、一縷の望みにかけて友人にLINEすることにした。
世界は優しさに包まれている。(ただの受付時間の勘違いと乗り間違えが原因)
ちなみに矢川で降りてたら快速乗れなかったので確定で間に合わなかった。ありがとうマダム五人衆。
大会結果
SAMURAI 14 参加人数138名
【先手:負け】1回戦VSロストバレット(カビゴン入)
【後手:負け】2回戦VSルギアミラー
【先手:勝ち】3回戦VSロストカイオーガ(ライコウV+空の封印石)
【後手:負け】4回戦VSロストバレット(ライコウV+空の封印石)
【先手:負け】5回戦VSアルセウス裏工作
結果1-4。
めっちゃ負けた。
けど、前回のシティリーグと決定的に違く、負けた理由が分かるようになったので一歩進んだ感じがした。
2回戦のルギアミラーでは実際に練習段階で想定していた後手3のアーケオス取りから攻めることが出来、あと1歩で勝ちだったのだがサイドのハイドエネが間に合わず負けてしまった。
対戦相手からも後手3のアーケオス取った時の動きも試合後の感想戦で、「あそこの動き、想定してなかったので上手かったです」と初めてポケカをやっていてプレイで褒められたのでめちゃくちゃ嬉しかった。
自主大会も初めてだったけど親切な方ばかりで非常に満足度が高かった。
SAMURAI運営の皆様もありがとうございます。
おわりに
今回の反省点としてはスプレッドシートなどを用いてインプットを行い、手段としては良かったものの浅く広くな知識で止まってしまっていたことが原因だった。
ルギアミラーだけではなく、ロストバレット等のTier2デッキに対しても一人回しの段階で深く知識をインプットするデッキをもう少し増やしておくべきだった。
現状自分は知識の足し算だけを行っている段階なので只々、思考の向き先を増やすだけで結局取りこぼしが多くなってしまうので、次の課題はインプットした知識を自分の身にすることだと痛感した。
デッキ構築も満足行くものだったので特に不満は無かった点も伸び代を感じられてよかった。
今のところ大会に出るたびに成長を感じられる段階なので満足度が高い。グラブルのマグナ確定流し出来るようになったタイミングに似ている。
あとは新カードの情報に余所見をしつつ、Dレギュ最後のシティリーグまで頑張っていこうと思います。
ではまた次の記事で会いましょう。